フィルタ
ストアに書き込まれる前にイベントを破棄する許可/不許可リスト — Tadoru のプライバシー境界。
フィルタは、どのアプリ・サイトをそもそも記録するかを決めます。Privacy Filter 段、つまりストアの手前で動くため、除外されたデータは一度も書き込まれず、後から消す必要も漏れる余地もありません。Tadoru の信頼の要です。
「アプリで絞る」には 2 種類ある — 混同しないこと
| capture-time フィルタ(このページ) | query-time フィルタ(--app 等) |
|
|---|---|---|
| 効く場所 | ストアの手前 — 該当イベントは破棄 | 読み出し時のみ |
| 目的 | プライバシー境界 — 機微アプリのデータを一切残さない | 利便性 — 結果の絞り込み |
| 設定手段 | tadoru filter コマンド / config.toml の [filter] |
各コマンドの --app --types 等 |
| MCP から | 変更不可(read-only 境界) | query_events の引数として利用可 |
リストの管理
tadoru filter show # 現在の全リストと有効モード
tadoru filter exclude-app add com.1password.1password # 不許可リストに追加
tadoru filter exclude-app remove com.1password.1password
tadoru filter only-app add com.apple.Safari # 許可のみリストに追加
tadoru filter exclude-site add example.com # browser.* の URL host で除外
tadoru filter only-site add github.com
| サブコマンド | config.toml のキー |
意味 |
|---|---|---|
exclude-app |
exclude_apps |
不許可リスト — それ以外は捕捉 |
only-app |
include_only_apps |
許可リスト — 非空のとき列挙分のみ捕捉 |
exclude-site |
exclude_websites |
browser.* の URL host の不許可リスト |
only-site |
include_only_websites |
browser.* の URL host の許可リスト |
config.toml を直接編集しても等価ですが、CLI はキーの検証と重複排除を行うため安全です。デーモンは設定ファイルを約 2 秒間隔で監視しており、変更は数秒以内に反映されます — デーモン再起動は不要です。
マッチングのセマンティクス
- アプリ —
bundle_idで突合します(推奨。表示名は変化・偽装され得ます)。bundle_idを持つアプリはbundle_idのみで照合され、表示名のエントリが効くのはbundle_idを持たないイベントだけです。照合は大文字小文字を区別しません。 - サイト — URL host に対するドット境界のサフィックス一致:
example.comはapi.example.comにも一致しますが、evil-example.comには一致しません。Public Suffix List は参照しないため、comのような指定はすべての.comホストに一致します — 完全なドメイン名での指定を推奨します。サイトルールはbrowser.*イベントの URL host に効くため、ブラウザは記録しつつ特定サイトだけ落とせます。 - 優先順位 —
include_only_*が非空なら「そのリストにあり、かつexclude_*にない」ものだけ捕捉。空なら「exclude_*にない」ものすべてを捕捉します。 - アプリ単位の除外は全面的 — そのアプリ由来のすべてのイベント型(
ui.*・input.*・window.*・…)を落とします。
常時有効の除外
リスト設定に関係なく:
- プライベートブラウジングは常に除外(Chrome incognito、決定的判定)。
- 組み込みの除外は常時適用 — パスワードマネージャ・資格情報ストア(
1Password・Keychain Access等)はハードコードされた層で常に除外され、include_only_appsでも解除できません。config.tomlのexclude_appsに見える既定エントリの編集とは別レイヤーで、そちらを変えても影響しません。filter showは組み込み分をユーザー設定とは別枠で表示します。
フィルタと MCP
capture-time フィルタは MCP から変更できません — MCP サーバは設計上 read-only ビューです。agent が誤ってであれ、プライバシー境界を弱めることはできません。フィルタの管理は CLI と config.toml のみです。MCP サーバ参照。