Tadoru とは
PC 操作履歴をローカルに記録し、LLM-ready なタイムラインとして AI agent に渡す OSS。
Tadoru は、あなたが PC で「何をしていたか」を OS のイベントから時系列に記録し、AI agent がそのまま読める形で取り出せるようにするツールです。
tadoru timeline --since 2h
これだけで、直近 2 時間の作業履歴がセッション単位に整理された Markdown タイムラインになります。Claude Code や Codex CLI のような coding agent は、これを読むことで「ユーザーがさっきまで何をしていたか」を把握できます。
できること
作業の再開
「さっきの続きやって」で通じる。agent が中断前の文脈(見ていた PR・編集していたファイル・調べていたページ)をタイムラインから復元します。
行動の検索
「昨日見てた Stripe のドキュメントどれだっけ」。生イベントを期間・アプリ・イベント型で絞って取り出せます。
日報・スタンドアップ
1 日分のタイムラインを agent に要約させれば、作業ログの下書きが数秒でできます。
agent の文脈強化
CLI と MCP の 2 面 + 同梱 skill で主要 agent に接続。シェルを持たない Claude Desktop などの MCP クライアントからも使えます。
設計原則
PC 操作履歴は機微なデータです。Tadoru は「安全な使い方を選べる」ではなく「既定値のままで安全」を設計原則にしています。
| 原則 | 実装 |
|---|---|
| ローカル完結 | 外部送信機能そのものが存在しません。設定でオフにするのではなく、コードに送信経路がありません。 |
| 画面録画なし | スクリーンショットも画面収録 API も使いません。OS のアクセシビリティ/イベント情報のみを扱います。 |
| キー入力の内容は既定で記録しない | 記録するのは「入力があった事実とフィールド種別」まで。内容の記録は明示的な opt-in です。 |
| 機微データの自動除外 | パスワード欄・Chrome のシークレットウィンドウ・パスワードマネージャ等を既定で除外します。 |
| 短命な保持 | 記録は既定 48 時間で自動削除されます。 |
詳細はプライバシーモデルを参照してください。
仕組み
アプリ切替・ウィンドウフォーカス・UI 操作・ブラウザの URL 変化などの OS イベントを捕捉し、正規化とプライバシー処理を経てローカルの SQLite ストアに書き込みます。読み出し系(CLI・MCP)はすべて同じストアを見る薄いラッパーです。
2 つのインターフェース
| 面 | 役割 |
|---|---|
| CLI | 操作の中核。記録の開始・停止、権限診断、タイムライン取得、フィルタ管理まですべて単一バイナリ tadoru で行います。 |
| MCP サーバ | 同じストアへの read-only ビュー。シェルを持たない MCP クライアント(Claude Desktop 等)への唯一の経路です。 |
agent 向けには、tadoru setup が skill(いつ Tadoru を呼ぶかを agent に伝える指示)も提供します。native skill 対応 agent には skill を配置し、その他の CLI agent にはユーザー自身が配置する導出済みの指示を表示します。skill は第 3 のインターフェースではなく、上の 2 面の使い方の指示です。MCP のツールは説明をプロトコル内に自ら持っています。
対応環境
- macOS(現在)。リリースバイナリは署名・notarize 済みで、外部ランタイム依存はありません。Homebrew での配布は準備中で、現在はソースからビルドしてインストールします。
- ブラウザ URL の記録は Google Chrome のみ(現在)。理由と各ブラウザの扱いはイベントリファレンスを参照してください。
- Windows / Linux はロードマップ上の将来対応です。